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オフィシャルブログ

谷研のよもやま話~第16回~

皆さんこんにちは!

 

大阪府和泉市を拠点に研磨加工などを主に行っている

株式会社谷研、更新担当の富山です。

 

 

 

研磨布(サンドペーパー)の番手 ― 粒度で変わる仕上がりの世界

 

 

 


サンドペーパーとは?

 

サンドペーパー(研磨布・研磨紙)は、表面に研磨粒子を均一に貼り付けたシート状の工具です。
木材・金属・樹脂など、さまざまな素材の「表面を削る・整える・仕上げる」ために使われ、
加工現場やDIYの基本中の基本といえる存在です。

紙(ペーパー)タイプだけでなく、布を基材とした研磨布もあり、金属加工やパイプ研磨の現場では
こちらが主流。布地の強度が高く、曲面や狭い箇所にも柔軟に対応できるため、作業性に優れています。


番手とは? ― 数字でわかる“粗さの目安”

 

研磨布の「番手(ばんて)」とは、研磨粒子の大きさ(粒度)を示す数字のこと。
数字が小さいほど粒が大きく、荒削りに向きます。
反対に、数字が大きいほど粒が細かく、仕上げや鏡面前の整えに適します。

粒度のイメージ

用途 番手 特徴
荒削り・サビ落とし #40〜#120 粒が大きく、削る力が強い。表面がザラつく。
中仕上げ・整形 #180〜#400 目が細かくなり、表面が均一に整う。
仕上げ・下地処理 #600〜#1000 細かなキズを消し、艶が出始める。
鏡面・最終研磨 #1500〜#3000 指で触っても滑らか。ツヤが際立つ。

⚙️ 目的別の使い分け

 

① 金属のサビ落とし・塗装剥がし

 

鉄やステンレスの表面にこびりついたサビ、塗装膜を落とす場合は**#60〜#120**程度が最適。
削る力が強く、短時間で表面を均すことができます。

ただし、削り跡が深く残るため、そのままでは光沢が出ません。
その後の中〜細目研磨で表面を整えるのがポイントです。


② 下地処理・中仕上げ

 

金属溶接後の焼け取りや段差整形、塗装前の下地づくりなどには**#240〜#400**を使用。
削りすぎず、均一に表面を整えることができ、バフ研磨や塗装への準備段階として最も重要です。


③ 鏡面仕上げ・最終研磨

 

最終段階では**#800〜#2000以上**の超細目を使用します。
この段階で削るというより、「磨く」イメージに近く、微細なキズを滑らかにする工程です。
鏡面を目指す場合、#1500→#2000→バフ研磨という流れが一般的。


研磨布の種類と特徴

 

種類 特徴 主な用途
アルミナ研磨布 汎用性が高くコスパも良い 鉄・ステンレス・木材全般
シリコンカーバイド 硬くて切削力が高い ステンレス・銅・アルミなど非鉄金属
ジルコニア系 耐久性に優れ、長時間作業向き 重研削・バリ取り
不織布タイプ キズをつけずに仕上げ可能 ヘアライン処理・艶出し

作業のコツ

 

  • 同じ番手で一方向に研磨し、次の番手では直交方向に動かすとムラが出にくい。

  • 目詰まりした研磨布は、ワイヤーブラシなどで軽く掃除して再利用可能。

  • 手磨きのほか、サンダーやグラインダーに取り付けて効率化もできる。


まとめ ― 番手選びが“仕上がり”を決める

 

目的 推奨番手 仕上がりイメージ
サビ・塗装剥がし #60〜#120 荒目で一気に削る
下地整形 #240〜#400 均一でなめらか
最終仕上げ #800〜#2000 鏡のようなツヤ

 

ひとことで言えば…

サンドペーパーは「番手の選び方」が9割。
適材適所で選ぶことで、表面品質が格段に変わります。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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谷研のよもやま話~第15回~

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️ 研磨に使用される道具の種類 ― 適材適所で美しい仕上がりへ

 

 

 

研磨作業は、使う道具によって仕上がりや効率が大きく変わります。

素材の種類や求められる精度に応じて、最適な研磨道具を選ぶことが不可欠です。

ここでは代表的な研磨道具とその特徴を詳しくご紹介します。


砥石(といし)

 

研磨の基本中の基本といえるのが砥石です。

古くから使われ、金属加工から刃物の研ぎまで幅広く利用されています。

  • 特徴:粒度の粗いものは荒削り、細かいものは仕上げ用として活躍。

  • 用途:金属部品のバリ取りや刃物の研ぎ直し。

  • 利点:シンプルながら確実に精度を上げられる。


研磨布(サンドペーパー)

 

柔軟性があり、細かい部分や曲面の研磨に便利な道具です。

  • 特徴:番手(粒度)の幅が広く、仕上げの粗さを自在に調整可能。

  • 用途:木工製品の表面仕上げや金属の細部調整。

  • 利点:安価で扱いやすく、現場の必需品。


バフ

 

研磨機に取り付けて回転させながら使用する布製やフェルト製の研磨具です。

  • 特徴:研磨剤と組み合わせることで、表面を鏡のように仕上げられる。

  • 用途:金属・樹脂・ガラス製品の光沢仕上げ。

  • 利点:最終工程での「美しいツヤ出し」に欠かせない。


ダイヤモンドペースト

 

微細なダイヤモンド粒子を含んだ研磨剤で、最も精密な仕上げに使われます。

  • 特徴:硬度が非常に高い素材に対応可能。

  • 用途:光学レンズ、半導体部品、セラミック製品など。

  • 利点:ナノレベルの滑らかさを実現できる。


その他の道具

 

  • スチールウール:木工や塗装面の下地処理に活躍。

  • ポリッシャー:床や車のボディなど大面積を効率的に研磨可能。

  • 専用スラリー:特定の金属やガラスに合わせた液体研磨剤。


✅ まとめ

 

研磨道具は、ただ削るだけでなく「目的に応じた選び方」が肝心です。

  • 砥石:基本的な整形・調整に

  • 研磨布:細部や曲面に対応

  • バフ:鏡面仕上げに必須

  • ダイヤモンドペースト:超高精度研磨に

 

製品の素材や仕上がりの目的に合わせて道具を適材適所で選ぶことで、効率的で美しい研磨が実現します。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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谷研のよもやま話~第15回~

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🔧 手仕上げ研磨と機械研磨の違い ― 職人技と効率化の両立

 

 

 

研磨作業は、製品の完成度や品質を大きく左右する工程です。

見た目の美しさだけでなく、耐久性や精度を左右するため、ものづくりにおいて非常に重要な役割を担っています。

研磨の方法は大きく分けて 「手仕上げ研磨」「機械研磨」 の2種類。

それぞれに特徴があり、使い分けることで理想的な仕上がりが可能になります。


✋ 手仕上げ研磨 ― 職人の感覚が光る作業

 

手仕上げ研磨は、まさに人の手の感覚が頼りです。

長年の経験を持つ職人は、目で見えないわずかな凹凸を指先で感じ取り、それに合わせて研磨を行います。

  • 細やかな調整が可能
     曲面や細部、角の仕上げなど、機械では届きにくい箇所に対応できる。

  • 柔軟性に優れる
     製品ごとに異なる形状や素材に合わせて、力加減や研磨方向を変えられる。

  • 独特の仕上がり
     熟練の職人による仕上げは「均一さ」と「自然な美しさ」を両立。

 

ただし時間がかかり、大量生産には向きません。

コストも高めになりますが、その分、付加価値の高い仕上がりが期待できます。


⚙️ 機械研磨 ― 効率と安定を重視した仕上げ

 

一方の機械研磨は、研磨機を用いて短時間で精度の高い加工を行う方法です。

大量生産の現場では欠かせません。

  • 効率性の高さ
     一度に広い面を研磨できるため、生産スピードが速い。

  • 高精度
     最新の機械ではミクロン単位での研磨も可能。光学部品や精密機械などにも利用される。

  • 均一な品質
     同じ条件で作業すれば、誰が扱っても同じ仕上がりを得やすい。

ただし、細部や複雑な形状には不向き。最終仕上げや細かな調整では、手作業の補助が必要となるケースも多いです。


⚖️ 違いをどう活かすか

 

  • 手仕上げ研磨 → 小ロット製品、特注品、デザイン性や見た目の美しさを追求する場面に最適。

  • 機械研磨 → 大量生産、寸法精度が要求される工業製品に不可欠。

 

現代の製造現場では、両者を組み合わせて使うのが一般的です。

まず機械で大部分を処理し、最後に人の手で細やかに調整することで、「効率」と「職人の技術」を兼ね備えた高品質な仕上がりを実現しています。


✅ まとめ

 

研磨は、製品の美しさと品質を支える重要な工程。

  • 手仕上げは職人技で繊細さを出せる

  • 機械研磨は効率と精度で優れる

  • 両者を組み合わせることで最高の仕上がりを実現

ものづくりの現場では、この二つのバランスをどう取るかが成功の鍵となっています。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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谷研のよもやま話~第14回~

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研磨加工の魅力 – 磨くほど光る奥深い世界

今回は**“この仕事にしかない魅力”**にフォーカスします。

研磨加工と聞くと、「ただ磨くだけの単純作業」というイメージを持つ方も多いかもしれません。
しかし、実際に現場で携わってみると、そこには奥深さ・技術力・達成感が詰まっています。
では、その魅力を一つずつ見ていきましょう。


1. 無限に広がる技術の奥深さ

 

研磨加工の世界は、想像以上に奥深い仕事です。
たとえば、同じ「ステンレス製ホッパー」を磨く場合でも、材質の種類や板厚、製品の用途によって、最適な加工方法は大きく変わります。

  • バフの種類を変える(布バフ、フェルトバフなど)

  • 回転数を微調整する(高速で熱を入れすぎない工夫)

  • 研磨剤を選び直す(粒度や材質に応じて)

一見、単純に“磨く”だけの作業に見えて、無数のノウハウと経験の積み重ねが必要です。
そして、この仕事に“完成形”というゴールはありません。
「もっときれいに」「もっと効率的に」と追求すればするほど、終わりのない探求の世界が広がっていくのが、この仕事の面白さです。


2. 仕上がりが目に見える達成感

 

研磨加工の大きな魅力のひとつは、努力の結果が一目でわかることです。

  • 鈍い光沢だった表面が、鏡のようにピカピカになる

  • 指で触れると、ツルツルとした感触に変わる

  • 光が反射して、美しさが際立つ

この瞬間は、言葉にならない達成感があります。
特に#400番仕上げや鏡面仕上げでは、研磨前と研磨後の差が圧倒的に見えるため、やりがいを強く実感できます。
「やった分だけ結果が見える仕事」だから、モチベーションを高く保てるのです。


3. ニーズが絶えない“専門性”

 

現代の産業において、研磨加工の需要はますます高まっています。
食品・医薬・半導体・化学プラントなど、高精度で清潔な部品が求められる業界では、研磨は欠かせない工程です。

  • 機械ではできない微調整

  • 見た目の美しさと機能性を両立する技術

これらは、AIやロボットでは再現できない、人の感覚と経験に頼る部分です。
だからこそ、研磨加工は「なくならない仕事」であり、専門技術を持つ職人はどの業界からも必要とされています。


4. 世界とつながる仕事

 

研磨加工は、日本国内だけでなく、世界の産業を支える仕事でもあります。
日本の研磨技術は、その精度の高さから海外でも高く評価されています。
「自分が仕上げた部品が海外の大手工場で使われている」――そんな事実を知ると、誇りとワクワク感がこみ上げてきます。
まさに、研磨加工はローカルな工場からグローバルな現場へとつながる架け橋なのです。


まとめ

 

研磨加工は、ただの“磨き作業”ではありません。
技術を追求する面白さと、結果が目に見える喜びにあふれた、やりがいのある仕事です。
さらに、専門性・需要の高さ・世界とのつながり――このすべてが、研磨加工の魅力を物語っています。

これからも職人技と最新技術の両方を駆使しながら、“磨きのプロフェッショナル”として進化を続けていきます。

次回もお楽しみに!

 

 

 

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谷研のよもやま話~第13回~

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🛠️ お盆休みに床を塗りました!✨

〜工場をより快適で清潔に〜


いつも当社のブログをご覧いただきありがとうございます。

今年のお盆休み、私たちは工場の床を ピカピカのグリーンカラー に塗り替えました!


普段はなかなか長い休みが取れず、機械を止めることも難しいのですが、お盆のタイミングを活用して作業を行いました。


🎨 床塗装を行った理由

 

工場の床は、毎日たくさんの加工品や機械を扱うため、どうしても汚れや摩耗が目立ってきます。


「作業しやすい環境」「安全で清潔な環境」を維持するために、定期的な床塗装は欠かせません。

今回選んだグリーンカラーには、こんな想いを込めています。

  • 👀 視認性が高く、工場内が明るく見える

  • 🌿 清潔感があり、気持ちもリフレッシュ

  • 🔧 油や削り粉などの汚れが目立ちにくく、清掃しやすい

まさに「見やすさ」「安全性」「快適さ」を兼ね備えた色合いです。


🧹 塗装作業の様子

 

まずは床の表面を丁寧に清掃・下処理し、古い塗膜や汚れを落としました。


その上から新しい塗料をローラーで塗り広げていくと…見る見るうちに鮮やかなグリーンに!

写真でも分かるように、光を反射して工場全体が明るくなり、スタッフ一同「おお〜!」と声をあげるほどの変化でした。


🌟 床を整えるメリット

 

工場の床をきれいに整備することで、次のようなメリットがあります。

  • 🚶 滑りにくく安全 → 作業者の転倒防止に

  • 🧽 掃除がしやすい → 毎日の清掃がラクに

  • 🛡️ 床の耐久性アップ → 長持ちするためコスト削減にも

  • 😊 気分が上がる → 清潔な環境は働く人のモチベーションにもつながります


✨ 最後に

 

お盆休みを利用した工場メンテナンスは、作業の効率化・安全性向上のために欠かせない大切な取り組みです。


これからも、より良い環境で「高品質な研磨加工」をお届けできるよう、社員一同努めてまいります。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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谷研のよもやま話~第12回~

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研磨加工のやりがいとは? – 見えない部分に宿る職人の誇り


今回は、「研磨加工のやりがい」について深く掘り下げてみたいと思います。


1. ミリ単位の精度を追求する仕事

 

研磨加工の世界は、とにかく精度が命です。


例えば、今回ご紹介したホッパーやその部品は、食品・医薬品などの設備で使われることが多く、表面にキズや異物があってはいけません。


そのため、溶接痕の除去、微細なキズ取り、均一な光沢仕上げなど、細部まで神経を使います。

「見た目がきれいになった」だけでなく、

  • 材質の特性を生かす

  • 衛生面で安心できる品質を確保

  • 耐久性を高める

 

こうした効果を生み出すのが、研磨職人の腕。


自分の磨いた製品が国内外の工場で長年使われると思うと、やりがいを強く感じます。


2. お客様の期待を超えた瞬間

 

研磨加工は、納品した瞬間にお客様の反応で努力が報われます。


「ここまで仕上げてくれるとは思わなかった!」
そんな言葉をいただけた時は、本当に嬉しい瞬間です。

特に、鏡面仕上げや#400番以上の仕上げは、技術者の力量がはっきりと表れます。


同じ製品でも、“誰が仕上げたか”でクオリティに差が出るのが、この仕事の面白さです。


3. チームで品質を作り上げる達成感

 

研磨加工は、一人で黙々と作業しているように見えますが、実はチームプレーの仕事です。

  • 溶接部門との打ち合わせ

  • 加工前後の検査部門との連携

  • 納期調整や品質保証部門とのやり取り

この連携がスムーズに進み、予定通り高品質な製品を納品できた時は、ものづくりの醍醐味を実感します。


まとめ

 

研磨加工のやりがいは、「自分の技術で製品価値を何倍にも高められる」こと。


見た目だけでなく、機能・安全性・耐久性を支える最後の砦として誇りを持てる仕事です。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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谷研のよもやま話~第11回~

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ホッパーとその部品を#400番仕上げで美しく研磨!

今日は、ホッパーとその部品の研磨加工をご紹介します。


こちらの製品は、ステンレス製のホッパーと関連部品で、食品や医薬品、化学プラントなどで材料を投入する際に使用される重要な部品です。


【今回の仕上げポイント】

今回の加工は #400番仕上げ です。


ステンレスの仕上げにはさまざまな種類がありますが、#400番仕上げはヘアラインよりも細かく、光沢感のある仕上がりが特徴。

  • 見た目の美しさ

  • 汚れにくさ

  • 清掃のしやすさ

この3点を兼ね備えているため、衛生管理が必要な現場に最適です。


【加工のこだわり】

 

ホッパーは円錐状で曲面が多く、さらに開口部や溶接部の仕上げはとても難易度が高い作業です。


特に注意したのは以下のポイントです:

  • 溶接焼けの完全除去

  • 均一な光沢を出すためのバフ研磨

  • 傷を最小限に抑えた仕上げ

「鏡のように映る表面」まで磨き上げるには、熟練の技術と根気が不可欠です。


【ホッパーの用途】

 

ホッパーは工場設備に欠かせない部品で、粉体や液体の投入をスムーズにする役割を持っています。


#400番仕上げにすることで、内容物が付着しにくく、清掃性も抜群!


これは、食品や医薬品製造でとても重要なポイントです。


【まとめ】

 

今回ご紹介したホッパーと部品は、美観性と機能性を両立させるために、#400番仕上げで丁寧に研磨しました。


こうした細かなこだわりが、最終的な製品の品質に直結します。

ステンレス製品の研磨、バフ仕上げ、部品加工なら、ぜひ私たちにお任せください!

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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谷研のよもやま話~第10回~

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研磨加工の未来について

~自動化・AI・脱炭素時代における進化のゆくえ~

前回は研磨加工の現場環境と環境負荷について取り上げました。

今回は、そこから一歩踏み込んで「これからの研磨加工はどう進化していくのか?」というテーマで一般的な市場での例を基にお届けします。


◆ 1. 自動化とロボット研磨の加速

 

従来は熟練の職人が手作業で行っていた研磨作業。
しかし、近年は多関節ロボットによる自動研磨システムの導入が進んでいます。

主な特徴:

  • ワークに合わせて自動で圧力・角度を調整

  • 表面の凹凸もセンサーで感知し適切な研磨を実現

  • 作業者の技術を再現可能(ティーチング or AI学習)

 

今後は「1人の作業者が複数ラインを遠隔管理する」といった省人化の形が広がり、労働力不足解消にも直結します。


◆ 2. デジタル技術による加工品質の飛躍

 

センシング技術、AI、IoTの活用により、研磨加工は今や可視化・数値化の時代へ。

  • 表面粗さ(Ra値)をリアルタイムにモニタリング

  • データ収集→AIによる最適条件の自動提案

  • 不良発生の予兆検知で、加工前にエラーを防止

 

こうした「スマートファクトリー化」により、品質は一定化・歩留まりは向上し、結果的にコストも削減されます。


◆ 3. 環境と両立する“グリーン研磨”

 

未来の製造業には「カーボンニュートラル」「ゼロエミッション」が求められます。研磨加工も例外ではありません。

グリーン研磨の具体例:

  • 水性・植物性研磨液の導入(石油由来から脱却)

  • リユース可能な研磨パッドの使用

  • CO₂排出量の“見える化”と削減報告

  • 太陽光発電を活用した研磨設備の稼働

 

特に自動車・半導体・航空分野では、サプライチェーン全体でのCO₂削減が求められるようになっており、研磨工程もその中心にあります。


◆ 4. 人材育成の新しい形:技能+ITの融合

 

これまでの研磨加工は「熟練の職人技」が物を言う世界でしたが、今後は**“デジタル×技能”のハイブリッド人材**が求められます。

  • CAD/CAMを使った研磨パス設計

  • IoTデバイスと連携したデータ分析

  • ロボット研磨のプログラミングと調整

 

つまり、「加工を理解する職人」と「技術を扱うエンジニア」が同じ土俵で語れる時代が来ているのです。


▶ まとめ:研磨加工は“職人芸”から“産業インフラ”へ

 

研磨加工は、ただ素材を削るだけの作業ではありません。
製品の価値を決定づける“最後の仕上げ”であり、製造業の品質保証を担う工程です。

これからの研磨加工は、
✔ 人手不足に対応する自動化
✔ デジタル制御による品質安定
✔ 環境負荷低減と持続可能性
をキーワードに、未来のものづくりを支えるインフラ技術へと進化していくでしょう。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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研磨加工の環境について

~作業環境から排出物・法規制まで~

研磨加工(grinding, polishing, buffing)は、金属・樹脂・木材・セラミックスなどさまざまな素材の表面を整え、精度や光沢、平滑度を向上させるために行う重要な加工技術です。


しかしながら、研磨加工には多くの環境的な課題も存在しています。

今回は、現場での作業環境、排出物、そしてそれに伴う法規制や業界の取り組みについて詳しく解説します。


◆ 粉じん・騒音との戦い ~作業者の環境負荷~

 

研磨作業では、被加工物や研磨材が削られることによって大量の粉じんが発生します。特に以下のようなリスクが指摘されています。

  • 金属粉じん(ステンレス・アルミなど):吸い込むと肺疾患の原因に

  • 樹脂粉じん:有害ガスを含む可能性がある

  • 研磨材(アランダム等)そのものの微粒子:長期曝露で健康リスク

 

また、手持ち工具や大型研磨機の稼働による騒音・振動も無視できません。
長時間の作業は難聴・振動障害・腰痛・頸肩腕障害などにつながることもあり、作業者の健康を守る取り組みは急務です。


◆ 廃棄物・排水の課題

 

研磨加工の現場では、以下のような産業廃棄物や有害物質が生まれます:

発生物 環境への影響 対策例
スラッジ(研磨泥) 重金属を含む場合がある 固化処理や産廃業者による回収
研磨粉(乾式) 飛散・吸引リスク 集塵装置・マスク着用
排水(湿式研磨) 油分・金属粒子含有 中和処理・フィルター処理

特に「湿式研磨」では研削液が使用され、これが油分や金属イオンを含む廃水として処理されなければなりません。
排水基準は地域や国によって異なり、国内では水質汚濁防止法などによりpH、中性塩、重金属濃度などが厳格に管理されています。


◆ 環境対応の現場改善例

 

環境への負荷を軽減するために、多くの企業では以下のような対策・技術導入が進んでいます。

  • 乾式から湿式への移行(粉じん飛散の抑制)

  • 高性能集塵機やミストコレクターの導入

  • バイオ研削液(植物油ベース)の使用

  • 作業ブースの密閉化・局所排気設備の強化

  • ISO14001(環境マネジメント)取得による継続的改善

 

環境配慮型の工場では、これらの取り組みにより排出物を80%以上削減した例も報告されています。


◆ 法規制と業界の動き

 

研磨加工に関連する主な法規制には以下のようなものがあります:

  • 労働安全衛生法:防塵マスク、局所排気装置の義務化

  • 水質汚濁防止法:排水基準の遵守

  • 廃棄物処理法:適切なスラッジ処理

  • 化学物質管理法:研磨剤の成分表示義務

 

加えて、研磨材メーカーも「**環境対応型研磨剤(重金属不使用・低発塵性)」を次々に開発しており、工程全体でのクリーン化が進行しています。


▶ まとめ

 

研磨加工は、ものづくりの品質を決定づける大切な工程でありながら、作業環境や排出物に関する課題も多く抱えています。

しかしながら、技術・設備・マインドの進化により、今や研磨加工も環境対応の時代。
次回は、この研磨加工が今後どのように変わっていくのか、未来の姿をテーマにお届けします。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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谷研のよもやま話~第8回~

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研磨加工の鉄則とは?

~見た目だけじゃない、機能と信頼を磨くために~


前回は「研磨加工の歴史」についてご紹介しましたが、今回はもっと実践的な内容――**“研磨加工の現場で守るべき鉄則”**についてお話しします。

研磨は、表面をただツルツルにすればよいわけではありません。仕上がりの品質、安全性、そしてお客様の要求を確実に満たすために、守るべきルールと考え方があります。


✅ 鉄則①:素材を理解することから始めよ

 

研磨は“どの材料を、どんな目的で、どの程度磨くか”によって、やり方がまったく違います。

  • アルミは柔らかくて熱を持ちやすい → 低圧・高回転で

  • ステンレスは目が詰まりやすい → ペーパー交換の頻度を高く

  • セラミックは割れやすい → 常に振動と共振を避けて加工

どれだけ熟練していても、**素材の性質を無視した加工は“失敗の元”**です。


✅ 鉄則②:磨きすぎない、がプロの技

 

「もっと磨けばもっとキレイに」
そう思ってしまいがちですが、必要以上の研磨はかえって製品の寸法精度や表面状態を壊してしまうことがあります。

研磨は「削る」ことでもあるため、
✔ 設計公差のギリギリを攻めること
✔ 指定された表面粗さ(Ra値)を守ること
✔ 見た目よりも「機能性重視」の判断をすること
が非常に重要です。


✅ 鉄則③:工具の管理は品質の管理

 

研磨機や砥石、バフ、コンパウンドなどの道具の状態がそのまま仕上がりに影響します。
たとえば、

  • 砥石が摩耗している → 切削力が弱くなり、加工ムラが出る

  • バフが汚れている → 異物混入や表面傷の原因に

  • ペーパーの番手を誤る → 指定Raが出ない

毎日の点検・清掃・交換を習慣化することが、製品の安定品質と顧客満足に直結します。


✅ 鉄則④:“見えない品質”を大切に

 

研磨後の製品は、「見た目はピカピカだけど、中が歪んでいる」などの**“隠れ不良”**が発生することもあります。

そこで私たちは、

  • 平面度・寸法・厚みを定規・マイクロメーター・ゲージなどで細かくチェック

  • 特に重要部位は測定器や検査機を用いて第三者確認

  • お客様との仕様打ち合わせは加工前から徹底してすり合わせ

「見た目」だけではなく、「測ってわかる精度」を重視することが、“信頼を磨く”ことに繋がります。


✅ 鉄則⑤:安全なくして品質なし

 

研磨は地味な作業に見えるかもしれませんが、高速回転する工具・熱・粉塵・騒音など、リスクが多い作業でもあります。

  • 作業中は必ず保護メガネ・防塵マスク・手袋を着用

  • 機械のブレ、振動、異音はすぐ停止・点検

  • 切削くずや研磨剤はその都度しっかり除去

品質を守るには、まず安全が守られていることが前提です。事故ゼロの現場が、信頼される工場の証でもあります。


まとめ

 

研磨加工とは、ただ「磨く」だけではありません。
それは素材を理解し、目的に応じて、精度と品質をコントロールする技術
そして、お客様の信頼を“かたち”にする仕事です。

私たちはこの「磨く」という行為に、技術と情熱と責任を込めて、日々ものづくりと向き合っています。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

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