ブログ|株式会社谷研

オフィシャルブログ

谷研のよもやま話~第19回~

皆さんこんにちは!

 

大阪府和泉市を拠点に研磨加工などを主に行っている

株式会社谷研、更新担当の富山です。

 

 

 

💎ダイヤモンド研磨

~硬度の限界に挑む、究極の表面仕上げ~

ダイヤモンド研磨とは、ダイヤモンド粒子を使って超硬材料を磨く技術
セラミック、超硬合金、ガラス、半導体、さらには人工宝石など、
“普通の砥石では削れないほど硬い素材”を加工する際に欠かせない工法です。

この技術は、精密機械・医療機器・航空部品など、ナノレベルの精度が求められる分野で活用されています。


🧠 ダイヤモンド研磨の原理

 

ダイヤモンドは「地球上で最も硬い物質」。
その硬度を活かして、他の素材の表面を分子レベルで削ることができます。

研磨は主に2つのタイプに分かれます👇

  • メカニカルポリッシュ(機械的研磨)
     微細なダイヤモンド粒子を回転盤で押し付け、物理的に削る方法。

  • ケミカルメカニカルポリッシュ(CMP)
     薬液とダイヤ粒子を併用し、化学反応を利用して表面を均一に整える方法。

⚙️ 半導体やレンズ製造では、このCMPが主流。
“原子一層レベル”で平滑化する究極の技術です。


🧩 ダイヤモンド研磨が活躍する分野

 

  • 精密金型・超硬工具の仕上げ

  • セラミック・チタン部品の研磨

  • 医療用メス・人工関節の鏡面仕上げ

  • 半導体ウエハー・光学レンズの平面研磨

これらはどれも、ミクロン単位の精度と耐久性が求められる製品。
1µm(1000分の1mm)の誤差が品質を左右するため、職人の経験と最新機械が一体となって作業が行われます。


⚙️ 使用される工具と装置

 

  • ダイヤモンドペースト:微粒ダイヤを油剤に混ぜたもの。

  • ラップ盤(研磨盤):平面を磨く装置。

  • バフ・ポリッシャー:最終仕上げ用の高速研磨機。

  • CMP装置:化学的に表面を滑らかにする半導体製造装置。

職人は研磨音・摩擦の感触・光沢の出方で仕上がりを見極めます。
まさに“耳と指先で磨く”世界です。


🧰 現場のリアル

 

ダイヤモンド研磨は、わずかな圧力や温度変化でも結果が変わります。
そのため、温度・湿度管理の行き届いたクリーンルームで作業を行うケースも多く、
現場はまるで“精密科学の研究室”。

一方、職人が手作業で仕上げる高級金型などの現場では、
“人の感覚にしか出せない鏡面”を追求する熟練技術者もいます。

💬 デジタルと職人技が融合する、最先端の現場。
それがダイヤモンド研磨の世界です。


👷‍♂️ 求職者の方へ

 

ダイヤモンド研磨の仕事は、精密さと根気の勝負です。
ミクロ単位の誤差も許されない世界ですが、その分“確かな手に職”が身につきます。

経験を積めば、金属加工だけでなく、セラミック・半導体などハイテク分野にも活躍の場が広がります。
ものづくりが好きな方・几帳面な方・理系志向の方には特に向いています。

💎 「0.001mmの世界に挑む」
そんな精度と緊張感の中で、自分の成長を実感できる仕事です。


🌈 まとめ

 

  • ダイヤモンド研磨=最も硬い素材を“極限の精度”で仕上げる技術

  • 精密機械・半導体・医療分野で不可欠

  • 機械操作+職人感覚の融合が成功の鍵

  • 未経験からでも学べるが、集中力と責任感が必要

⚙️ “削る”ではなく“磨き上げる”――
その違いを知ると、研磨の奥深さが見えてくる。

 

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

株式会社谷研では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

大阪府和泉市を拠点に研磨加工などを主に行っております。

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

 

 

 

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谷研のよもやま話~第18回~

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✨鏡面研磨の世界

~光を映す“極限の美”を生み出す技術~

鏡面研磨(きょうめんけんま)とは、金属や樹脂の表面を磨き上げてまるで鏡のように光を反射する状態に仕上げる技術です。
この仕上げは単なる「見た目の美しさ」だけでなく、精密度・機能性・衛生性にも直結する重要な加工工程。

ステンレス、アルミ、銅、真鍮など多くの素材で行われ、
食品設備、医療機器、建築金物、精密金型、さらには美術工芸品にまで幅広く活用されています。


鏡面研磨の目的と魅力

 

鏡面研磨の目的は大きく分けて次の3つです

1️⃣ 外観の美しさ向上
 表面の光沢が増し、装飾性が格段にアップします。建築内装や展示什器では高級感を演出する効果も。

2️⃣ 耐食性・清掃性の向上
 研磨で微細な凹凸を取り除くことで、汚れや細菌の付着を防止。医療・食品分野では必須条件です。

3️⃣ 摩擦抵抗の低減・性能向上
 金型や機械部品では、摩擦を減らして性能を向上させる役割もあります。

✨ “光を映す仕上げ”には、美と機能の両方が共存しているのです。


⚙️ 鏡面研磨の工程

 

1️⃣ 粗研磨(あらけんま)
 まずはサンダーやベルト研磨機で表面の大きな傷や凹凸を削り取ります。
 この段階で均一な面をつくることが、後の仕上げ精度を決めます。

2️⃣ 中研磨
 番手の細かい研磨材に切り替え、より滑らかな表面に整えます。
 ステンレスの場合、#400~#800程度のペーパーを使用します。

3️⃣ 仕上げ研磨(鏡面仕上げ)
 バフやコンパウンドを用いて、表面を磨き上げます。
 熟練職人は“力のかけ方・角度・速度”を指先でコントロールし、光が均一に反射するまで磨き続けます。

4️⃣ 最終仕上げ・検査
 傷やムラ、反射の乱れを肉眼と照明でチェック。
 最後は防錆処理や洗浄を行い、ピカピカに仕上げて完成です。

“完璧な鏡面”は、わずかな手ブレや圧力の差でも崩れてしまう。
職人の感覚と集中力がすべてを左右します。


現場で求められる技術

 

鏡面研磨は、単に“磨く”だけの作業ではなく、
素材の特性を読む力と手先の繊細なコントロールが求められます。

たとえば、ステンレスは熱で変色しやすく、磨きすぎると焼け跡が出てしまう。
アルミは柔らかく、ムラが出やすい――。
これらの性質を理解し、素材ごとに研磨圧力・角度・研磨剤を使い分けるのがプロの技です。

✋ 「同じ光沢でも、誰が磨いたかで仕上がりが違う」
そんな世界に生きるのが鏡面研磨職人です。


‍♂️ 求職者の方へ

 

鏡面研磨の仕事は、未経験からでも始められますが、集中力と根気が必要です。
磨いた瞬間に「ピカッ」と光が走る、その感覚が職人を夢中にさせます。

最初は補助作業や研磨布の交換から始まり、徐々にバフ作業・仕上げ作業へ。
経験を積むうちに、自分の手の感覚で**表面の状態を“読む力”**が身についていきます。

「美しいものを自分の手で作りたい」
「コツコツ集中して仕上げる作業が好き」
そんな方にはぴったりの職種です。


✨ まとめ

 

  • 鏡面研磨=美しさと機能性を両立する仕上げ技術

  • 工程ごとに職人の経験と感覚が光る

  • 素材ごとの“癖”を見抜くことで真の品質を実現

  • 未経験からでも“手に職”をつけられる専門技術

一枚の金属に映る自分の姿。
それは、職人が積み重ねた時間と技術の証です。

 

 

 

 

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谷研のよもやま話~第17回~

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バフ研磨 ― 鏡のような輝きを作る“最終の職人技”

 

 


バフ研磨とは?

 

バフ研磨(Buffing)とは、布やフェルトでできた「バフ」に研磨剤を付け、
金属表面を磨き上げて光沢を出す仕上げ工程のこと。
削るというより、“磨いて艶を出す”のが目的です。

製造現場では、ステンレス・真鍮・アルミなど、あらゆる金属製品に使われ、
ステンレスシンク、金属フレーム、装飾金具などの光沢仕上げには欠かせません。


⚙️ バフの種類と特徴

 

種類 材質 特徴 主な用途
布バフ 綿・麻など 一般的で扱いやすく、万能タイプ ステンレス・真鍮・アルミ
フェルトバフ 羊毛フェルト 目が詰まっており、繊細な光沢仕上げに最適 鏡面仕上げ・メッキ前処理
不織布バフ ナイロン繊維 キズをつけずに均一な仕上がり ヘアラインやつや消し仕上げ
シスルバフ 繊維質が硬い 粗研磨に向く サビ落としや初期整形

 

バフは用途に応じて使い分けるのが基本。
粗い目で下地を整え、柔らかいバフで最終仕上げへと段階を踏みます。


研磨剤の種類

 

バフに付ける研磨剤(コンパウンド)にも種類があります。
一般的には棒状の研磨剤をバフの回転で擦り付けながら使用します。

研磨剤名 粒度 特徴
青棒 細目 ステンレスや鉄に最適。仕上げ用。
白棒 極細目 鏡面仕上げ用。最終仕上げに使用。
緑棒 中目 アルミや真鍮など柔らかい金属向け。
茶棒 荒目 サビや焼け取りなどの下地研磨に使用。

 

バフと研磨剤の組み合わせで、
「マット仕上げ」「鏡面仕上げ」「光沢仕上げ」など、さまざまな表情を作ることができます。


バフ研磨の手順

 

  1. 下地処理
     #240〜#600程度の研磨布でキズや酸化膜を除去し、表面を平滑にします。
     この段階を丁寧に行うほど、仕上げのツヤが美しくなります。

  2. 粗バフ研磨(一次仕上げ)
     シスルバフ+茶棒などで表面を整え、光沢を出す準備をします。

  3. 中仕上げ(光沢出し)
     布バフ+青棒を使用し、表面を均一に磨きます。
     指で触れるとツルツルし始め、光を反射するようになります。

  4. 最終仕上げ(鏡面研磨)
     フェルトバフ+白棒で微細なキズを完全に除去。
     まるで鏡のように、顔が映り込むほどの光沢が得られます。


⚠️ 作業時の注意点

 

  • バフの回転数は3,000〜6,000rpm程度が目安。高速すぎると焼き付きや変色の原因に。

  • 一箇所に当てすぎず、常に動かして均一に磨く。

  • 表面に研磨剤が焼き付いたら、柔らかい布で拭き取り再度軽くバフを当てる。

  • ステンレスなどは摩擦熱に弱いため、途中で冷却を挟むと変色防止になる。


プロが意識する“光の角度”

 

バフ研磨は、光沢を出すだけではなく、「光をどう反射させるか」まで意識する仕事です。
特に鏡面仕上げでは、磨き方向を一定に保ち、反射の乱れを最小限にすることがポイント。
少しの角度のズレやキズの方向が、仕上がりの印象を大きく左右します。


✨ まとめ ― バフ研磨は“職人の最終工程”

 

工程 使用道具 目的
粗研磨 シスルバフ+茶棒 表面の整形・酸化除去
中仕上げ 布バフ+青棒 均一な光沢を出す
最終仕上げ フェルトバフ+白棒 鏡面・光沢仕上げ

 

ひとことで言えば…

バフ研磨は“削る”ではなく“魅せる”技術。
光の映り込みまで計算された、究極の仕上げ工程です。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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谷研のよもやま話~第16回~

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研磨布(サンドペーパー)の番手 ― 粒度で変わる仕上がりの世界

 

 

 


サンドペーパーとは?

 

サンドペーパー(研磨布・研磨紙)は、表面に研磨粒子を均一に貼り付けたシート状の工具です。
木材・金属・樹脂など、さまざまな素材の「表面を削る・整える・仕上げる」ために使われ、
加工現場やDIYの基本中の基本といえる存在です。

紙(ペーパー)タイプだけでなく、布を基材とした研磨布もあり、金属加工やパイプ研磨の現場では
こちらが主流。布地の強度が高く、曲面や狭い箇所にも柔軟に対応できるため、作業性に優れています。


番手とは? ― 数字でわかる“粗さの目安”

 

研磨布の「番手(ばんて)」とは、研磨粒子の大きさ(粒度)を示す数字のこと。
数字が小さいほど粒が大きく、荒削りに向きます。
反対に、数字が大きいほど粒が細かく、仕上げや鏡面前の整えに適します。

粒度のイメージ

用途 番手 特徴
荒削り・サビ落とし #40〜#120 粒が大きく、削る力が強い。表面がザラつく。
中仕上げ・整形 #180〜#400 目が細かくなり、表面が均一に整う。
仕上げ・下地処理 #600〜#1000 細かなキズを消し、艶が出始める。
鏡面・最終研磨 #1500〜#3000 指で触っても滑らか。ツヤが際立つ。

⚙️ 目的別の使い分け

 

① 金属のサビ落とし・塗装剥がし

 

鉄やステンレスの表面にこびりついたサビ、塗装膜を落とす場合は**#60〜#120**程度が最適。
削る力が強く、短時間で表面を均すことができます。

ただし、削り跡が深く残るため、そのままでは光沢が出ません。
その後の中〜細目研磨で表面を整えるのがポイントです。


② 下地処理・中仕上げ

 

金属溶接後の焼け取りや段差整形、塗装前の下地づくりなどには**#240〜#400**を使用。
削りすぎず、均一に表面を整えることができ、バフ研磨や塗装への準備段階として最も重要です。


③ 鏡面仕上げ・最終研磨

 

最終段階では**#800〜#2000以上**の超細目を使用します。
この段階で削るというより、「磨く」イメージに近く、微細なキズを滑らかにする工程です。
鏡面を目指す場合、#1500→#2000→バフ研磨という流れが一般的。


研磨布の種類と特徴

 

種類 特徴 主な用途
アルミナ研磨布 汎用性が高くコスパも良い 鉄・ステンレス・木材全般
シリコンカーバイド 硬くて切削力が高い ステンレス・銅・アルミなど非鉄金属
ジルコニア系 耐久性に優れ、長時間作業向き 重研削・バリ取り
不織布タイプ キズをつけずに仕上げ可能 ヘアライン処理・艶出し

作業のコツ

 

  • 同じ番手で一方向に研磨し、次の番手では直交方向に動かすとムラが出にくい。

  • 目詰まりした研磨布は、ワイヤーブラシなどで軽く掃除して再利用可能。

  • 手磨きのほか、サンダーやグラインダーに取り付けて効率化もできる。


まとめ ― 番手選びが“仕上がり”を決める

 

目的 推奨番手 仕上がりイメージ
サビ・塗装剥がし #60〜#120 荒目で一気に削る
下地整形 #240〜#400 均一でなめらか
最終仕上げ #800〜#2000 鏡のようなツヤ

 

ひとことで言えば…

サンドペーパーは「番手の選び方」が9割。
適材適所で選ぶことで、表面品質が格段に変わります。

 

 

 

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谷研のよもやま話~第15回~

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️ 研磨に使用される道具の種類 ― 適材適所で美しい仕上がりへ

 

 

 

研磨作業は、使う道具によって仕上がりや効率が大きく変わります。

素材の種類や求められる精度に応じて、最適な研磨道具を選ぶことが不可欠です。

ここでは代表的な研磨道具とその特徴を詳しくご紹介します。


砥石(といし)

 

研磨の基本中の基本といえるのが砥石です。

古くから使われ、金属加工から刃物の研ぎまで幅広く利用されています。

  • 特徴:粒度の粗いものは荒削り、細かいものは仕上げ用として活躍。

  • 用途:金属部品のバリ取りや刃物の研ぎ直し。

  • 利点:シンプルながら確実に精度を上げられる。


研磨布(サンドペーパー)

 

柔軟性があり、細かい部分や曲面の研磨に便利な道具です。

  • 特徴:番手(粒度)の幅が広く、仕上げの粗さを自在に調整可能。

  • 用途:木工製品の表面仕上げや金属の細部調整。

  • 利点:安価で扱いやすく、現場の必需品。


バフ

 

研磨機に取り付けて回転させながら使用する布製やフェルト製の研磨具です。

  • 特徴:研磨剤と組み合わせることで、表面を鏡のように仕上げられる。

  • 用途:金属・樹脂・ガラス製品の光沢仕上げ。

  • 利点:最終工程での「美しいツヤ出し」に欠かせない。


ダイヤモンドペースト

 

微細なダイヤモンド粒子を含んだ研磨剤で、最も精密な仕上げに使われます。

  • 特徴:硬度が非常に高い素材に対応可能。

  • 用途:光学レンズ、半導体部品、セラミック製品など。

  • 利点:ナノレベルの滑らかさを実現できる。


その他の道具

 

  • スチールウール:木工や塗装面の下地処理に活躍。

  • ポリッシャー:床や車のボディなど大面積を効率的に研磨可能。

  • 専用スラリー:特定の金属やガラスに合わせた液体研磨剤。


✅ まとめ

 

研磨道具は、ただ削るだけでなく「目的に応じた選び方」が肝心です。

  • 砥石:基本的な整形・調整に

  • 研磨布:細部や曲面に対応

  • バフ:鏡面仕上げに必須

  • ダイヤモンドペースト:超高精度研磨に

 

製品の素材や仕上がりの目的に合わせて道具を適材適所で選ぶことで、効率的で美しい研磨が実現します。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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🔧 手仕上げ研磨と機械研磨の違い ― 職人技と効率化の両立

 

 

 

研磨作業は、製品の完成度や品質を大きく左右する工程です。

見た目の美しさだけでなく、耐久性や精度を左右するため、ものづくりにおいて非常に重要な役割を担っています。

研磨の方法は大きく分けて 「手仕上げ研磨」「機械研磨」 の2種類。

それぞれに特徴があり、使い分けることで理想的な仕上がりが可能になります。


✋ 手仕上げ研磨 ― 職人の感覚が光る作業

 

手仕上げ研磨は、まさに人の手の感覚が頼りです。

長年の経験を持つ職人は、目で見えないわずかな凹凸を指先で感じ取り、それに合わせて研磨を行います。

  • 細やかな調整が可能
     曲面や細部、角の仕上げなど、機械では届きにくい箇所に対応できる。

  • 柔軟性に優れる
     製品ごとに異なる形状や素材に合わせて、力加減や研磨方向を変えられる。

  • 独特の仕上がり
     熟練の職人による仕上げは「均一さ」と「自然な美しさ」を両立。

 

ただし時間がかかり、大量生産には向きません。

コストも高めになりますが、その分、付加価値の高い仕上がりが期待できます。


⚙️ 機械研磨 ― 効率と安定を重視した仕上げ

 

一方の機械研磨は、研磨機を用いて短時間で精度の高い加工を行う方法です。

大量生産の現場では欠かせません。

  • 効率性の高さ
     一度に広い面を研磨できるため、生産スピードが速い。

  • 高精度
     最新の機械ではミクロン単位での研磨も可能。光学部品や精密機械などにも利用される。

  • 均一な品質
     同じ条件で作業すれば、誰が扱っても同じ仕上がりを得やすい。

ただし、細部や複雑な形状には不向き。最終仕上げや細かな調整では、手作業の補助が必要となるケースも多いです。


⚖️ 違いをどう活かすか

 

  • 手仕上げ研磨 → 小ロット製品、特注品、デザイン性や見た目の美しさを追求する場面に最適。

  • 機械研磨 → 大量生産、寸法精度が要求される工業製品に不可欠。

 

現代の製造現場では、両者を組み合わせて使うのが一般的です。

まず機械で大部分を処理し、最後に人の手で細やかに調整することで、「効率」と「職人の技術」を兼ね備えた高品質な仕上がりを実現しています。


✅ まとめ

 

研磨は、製品の美しさと品質を支える重要な工程。

  • 手仕上げは職人技で繊細さを出せる

  • 機械研磨は効率と精度で優れる

  • 両者を組み合わせることで最高の仕上がりを実現

ものづくりの現場では、この二つのバランスをどう取るかが成功の鍵となっています。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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谷研のよもやま話~第14回~

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研磨加工の魅力 – 磨くほど光る奥深い世界

今回は**“この仕事にしかない魅力”**にフォーカスします。

研磨加工と聞くと、「ただ磨くだけの単純作業」というイメージを持つ方も多いかもしれません。
しかし、実際に現場で携わってみると、そこには奥深さ・技術力・達成感が詰まっています。
では、その魅力を一つずつ見ていきましょう。


1. 無限に広がる技術の奥深さ

 

研磨加工の世界は、想像以上に奥深い仕事です。
たとえば、同じ「ステンレス製ホッパー」を磨く場合でも、材質の種類や板厚、製品の用途によって、最適な加工方法は大きく変わります。

  • バフの種類を変える(布バフ、フェルトバフなど)

  • 回転数を微調整する(高速で熱を入れすぎない工夫)

  • 研磨剤を選び直す(粒度や材質に応じて)

一見、単純に“磨く”だけの作業に見えて、無数のノウハウと経験の積み重ねが必要です。
そして、この仕事に“完成形”というゴールはありません。
「もっときれいに」「もっと効率的に」と追求すればするほど、終わりのない探求の世界が広がっていくのが、この仕事の面白さです。


2. 仕上がりが目に見える達成感

 

研磨加工の大きな魅力のひとつは、努力の結果が一目でわかることです。

  • 鈍い光沢だった表面が、鏡のようにピカピカになる

  • 指で触れると、ツルツルとした感触に変わる

  • 光が反射して、美しさが際立つ

この瞬間は、言葉にならない達成感があります。
特に#400番仕上げや鏡面仕上げでは、研磨前と研磨後の差が圧倒的に見えるため、やりがいを強く実感できます。
「やった分だけ結果が見える仕事」だから、モチベーションを高く保てるのです。


3. ニーズが絶えない“専門性”

 

現代の産業において、研磨加工の需要はますます高まっています。
食品・医薬・半導体・化学プラントなど、高精度で清潔な部品が求められる業界では、研磨は欠かせない工程です。

  • 機械ではできない微調整

  • 見た目の美しさと機能性を両立する技術

これらは、AIやロボットでは再現できない、人の感覚と経験に頼る部分です。
だからこそ、研磨加工は「なくならない仕事」であり、専門技術を持つ職人はどの業界からも必要とされています。


4. 世界とつながる仕事

 

研磨加工は、日本国内だけでなく、世界の産業を支える仕事でもあります。
日本の研磨技術は、その精度の高さから海外でも高く評価されています。
「自分が仕上げた部品が海外の大手工場で使われている」――そんな事実を知ると、誇りとワクワク感がこみ上げてきます。
まさに、研磨加工はローカルな工場からグローバルな現場へとつながる架け橋なのです。


まとめ

 

研磨加工は、ただの“磨き作業”ではありません。
技術を追求する面白さと、結果が目に見える喜びにあふれた、やりがいのある仕事です。
さらに、専門性・需要の高さ・世界とのつながり――このすべてが、研磨加工の魅力を物語っています。

これからも職人技と最新技術の両方を駆使しながら、“磨きのプロフェッショナル”として進化を続けていきます。

次回もお楽しみに!

 

 

 

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🛠️ お盆休みに床を塗りました!✨

〜工場をより快適で清潔に〜


いつも当社のブログをご覧いただきありがとうございます。

今年のお盆休み、私たちは工場の床を ピカピカのグリーンカラー に塗り替えました!


普段はなかなか長い休みが取れず、機械を止めることも難しいのですが、お盆のタイミングを活用して作業を行いました。


🎨 床塗装を行った理由

 

工場の床は、毎日たくさんの加工品や機械を扱うため、どうしても汚れや摩耗が目立ってきます。


「作業しやすい環境」「安全で清潔な環境」を維持するために、定期的な床塗装は欠かせません。

今回選んだグリーンカラーには、こんな想いを込めています。

  • 👀 視認性が高く、工場内が明るく見える

  • 🌿 清潔感があり、気持ちもリフレッシュ

  • 🔧 油や削り粉などの汚れが目立ちにくく、清掃しやすい

まさに「見やすさ」「安全性」「快適さ」を兼ね備えた色合いです。


🧹 塗装作業の様子

 

まずは床の表面を丁寧に清掃・下処理し、古い塗膜や汚れを落としました。


その上から新しい塗料をローラーで塗り広げていくと…見る見るうちに鮮やかなグリーンに!

写真でも分かるように、光を反射して工場全体が明るくなり、スタッフ一同「おお〜!」と声をあげるほどの変化でした。


🌟 床を整えるメリット

 

工場の床をきれいに整備することで、次のようなメリットがあります。

  • 🚶 滑りにくく安全 → 作業者の転倒防止に

  • 🧽 掃除がしやすい → 毎日の清掃がラクに

  • 🛡️ 床の耐久性アップ → 長持ちするためコスト削減にも

  • 😊 気分が上がる → 清潔な環境は働く人のモチベーションにもつながります


✨ 最後に

 

お盆休みを利用した工場メンテナンスは、作業の効率化・安全性向上のために欠かせない大切な取り組みです。


これからも、より良い環境で「高品質な研磨加工」をお届けできるよう、社員一同努めてまいります。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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谷研のよもやま話~第12回~

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研磨加工のやりがいとは? – 見えない部分に宿る職人の誇り


今回は、「研磨加工のやりがい」について深く掘り下げてみたいと思います。


1. ミリ単位の精度を追求する仕事

 

研磨加工の世界は、とにかく精度が命です。


例えば、今回ご紹介したホッパーやその部品は、食品・医薬品などの設備で使われることが多く、表面にキズや異物があってはいけません。


そのため、溶接痕の除去、微細なキズ取り、均一な光沢仕上げなど、細部まで神経を使います。

「見た目がきれいになった」だけでなく、

  • 材質の特性を生かす

  • 衛生面で安心できる品質を確保

  • 耐久性を高める

 

こうした効果を生み出すのが、研磨職人の腕。


自分の磨いた製品が国内外の工場で長年使われると思うと、やりがいを強く感じます。


2. お客様の期待を超えた瞬間

 

研磨加工は、納品した瞬間にお客様の反応で努力が報われます。


「ここまで仕上げてくれるとは思わなかった!」
そんな言葉をいただけた時は、本当に嬉しい瞬間です。

特に、鏡面仕上げや#400番以上の仕上げは、技術者の力量がはっきりと表れます。


同じ製品でも、“誰が仕上げたか”でクオリティに差が出るのが、この仕事の面白さです。


3. チームで品質を作り上げる達成感

 

研磨加工は、一人で黙々と作業しているように見えますが、実はチームプレーの仕事です。

  • 溶接部門との打ち合わせ

  • 加工前後の検査部門との連携

  • 納期調整や品質保証部門とのやり取り

この連携がスムーズに進み、予定通り高品質な製品を納品できた時は、ものづくりの醍醐味を実感します。


まとめ

 

研磨加工のやりがいは、「自分の技術で製品価値を何倍にも高められる」こと。


見た目だけでなく、機能・安全性・耐久性を支える最後の砦として誇りを持てる仕事です。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

株式会社谷研では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

大阪府和泉市を拠点に研磨加工などを主に行っております。

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

 

 

 

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谷研のよもやま話~第11回~

皆さんこんにちは!

 

大阪府和泉市を拠点に研磨加工などを主に行っている

株式会社谷研、更新担当の富山です。

 

 

ホッパーとその部品を#400番仕上げで美しく研磨!

今日は、ホッパーとその部品の研磨加工をご紹介します。


こちらの製品は、ステンレス製のホッパーと関連部品で、食品や医薬品、化学プラントなどで材料を投入する際に使用される重要な部品です。


【今回の仕上げポイント】

今回の加工は #400番仕上げ です。


ステンレスの仕上げにはさまざまな種類がありますが、#400番仕上げはヘアラインよりも細かく、光沢感のある仕上がりが特徴。

  • 見た目の美しさ

  • 汚れにくさ

  • 清掃のしやすさ

この3点を兼ね備えているため、衛生管理が必要な現場に最適です。


【加工のこだわり】

 

ホッパーは円錐状で曲面が多く、さらに開口部や溶接部の仕上げはとても難易度が高い作業です。


特に注意したのは以下のポイントです:

  • 溶接焼けの完全除去

  • 均一な光沢を出すためのバフ研磨

  • 傷を最小限に抑えた仕上げ

「鏡のように映る表面」まで磨き上げるには、熟練の技術と根気が不可欠です。


【ホッパーの用途】

 

ホッパーは工場設備に欠かせない部品で、粉体や液体の投入をスムーズにする役割を持っています。


#400番仕上げにすることで、内容物が付着しにくく、清掃性も抜群!


これは、食品や医薬品製造でとても重要なポイントです。


【まとめ】

 

今回ご紹介したホッパーと部品は、美観性と機能性を両立させるために、#400番仕上げで丁寧に研磨しました。


こうした細かなこだわりが、最終的な製品の品質に直結します。

ステンレス製品の研磨、バフ仕上げ、部品加工なら、ぜひ私たちにお任せください!

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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大阪府和泉市を拠点に研磨加工などを主に行っております。

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