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皆さんこんにちは!
大阪府和泉市を拠点に研磨加工などを主に行っている
株式会社谷研、更新担当の富山です。
目次
サンドペーパー(研磨布・研磨紙)は、表面に研磨粒子を均一に貼り付けたシート状の工具です。
木材・金属・樹脂など、さまざまな素材の「表面を削る・整える・仕上げる」ために使われ、
加工現場やDIYの基本中の基本といえる存在です。
紙(ペーパー)タイプだけでなく、布を基材とした研磨布もあり、金属加工やパイプ研磨の現場では
こちらが主流。布地の強度が高く、曲面や狭い箇所にも柔軟に対応できるため、作業性に優れています。
研磨布の「番手(ばんて)」とは、研磨粒子の大きさ(粒度)を示す数字のこと。
数字が小さいほど粒が大きく、荒削りに向きます。
反対に、数字が大きいほど粒が細かく、仕上げや鏡面前の整えに適します。
粒度のイメージ
用途 | 番手 | 特徴 |
---|---|---|
荒削り・サビ落とし | #40〜#120 | 粒が大きく、削る力が強い。表面がザラつく。 |
中仕上げ・整形 | #180〜#400 | 目が細かくなり、表面が均一に整う。 |
仕上げ・下地処理 | #600〜#1000 | 細かなキズを消し、艶が出始める。 |
鏡面・最終研磨 | #1500〜#3000 | 指で触っても滑らか。ツヤが際立つ。 |
鉄やステンレスの表面にこびりついたサビ、塗装膜を落とす場合は**#60〜#120**程度が最適。
削る力が強く、短時間で表面を均すことができます。
ただし、削り跡が深く残るため、そのままでは光沢が出ません。
その後の中〜細目研磨で表面を整えるのがポイントです。
金属溶接後の焼け取りや段差整形、塗装前の下地づくりなどには**#240〜#400**を使用。
削りすぎず、均一に表面を整えることができ、バフ研磨や塗装への準備段階として最も重要です。
最終段階では**#800〜#2000以上**の超細目を使用します。
この段階で削るというより、「磨く」イメージに近く、微細なキズを滑らかにする工程です。
鏡面を目指す場合、#1500→#2000→バフ研磨という流れが一般的。
種類 | 特徴 | 主な用途 |
---|---|---|
アルミナ研磨布 | 汎用性が高くコスパも良い | 鉄・ステンレス・木材全般 |
シリコンカーバイド | 硬くて切削力が高い | ステンレス・銅・アルミなど非鉄金属 |
ジルコニア系 | 耐久性に優れ、長時間作業向き | 重研削・バリ取り |
不織布タイプ | キズをつけずに仕上げ可能 | ヘアライン処理・艶出し |
同じ番手で一方向に研磨し、次の番手では直交方向に動かすとムラが出にくい。
目詰まりした研磨布は、ワイヤーブラシなどで軽く掃除して再利用可能。
手磨きのほか、サンダーやグラインダーに取り付けて効率化もできる。
目的 | 推奨番手 | 仕上がりイメージ |
---|---|---|
サビ・塗装剥がし | #60〜#120 | 荒目で一気に削る |
下地整形 | #240〜#400 | 均一でなめらか |
最終仕上げ | #800〜#2000 | 鏡のようなツヤ |
ひとことで言えば…
サンドペーパーは「番手の選び方」が9割。
適材適所で選ぶことで、表面品質が格段に変わります。
次回もお楽しみに!
株式会社谷研では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
大阪府和泉市を拠点に研磨加工などを主に行っております。
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
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