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谷研のよもやま話~第6回~

皆さんこんにちは!

 

株式会社谷研、更新担当の富山です。

 

 

🔧シリーズ⑥:研磨加工の現場のリアルな話

~現場で起きるトラブルと、職人たちの誇り~

研磨加工の現場では、日々さまざまな判断と工夫が求められます。
CAD図面どおりにはいかない形状、素材ごとのクセ、顧客ごとの仕上がり要求――**現場で生まれる“リアルな声”**は、マニュアルには書かれていない知見の宝庫です。

今回は、実際の現場でよくあるエピソードと、職人たちのこだわりについてご紹介します。


1. 「図面どおり」でもうまくいかないことがある

 

あるアルミ製部品の研磨。図面では面取り角度も明記されており、問題なさそうに見えました。
しかし実際に加工を進めると、微細なたわみや、熱による歪みでうまく均一な仕上げができず、やり直しに。

🛠 職人の対応力

  • 材質に応じて力のかけ方を調整

  • 切削熱を抑える手持ちの冷却技術を併用

  • 追加研磨による厚み補正と面調整

こうした対応力は、経験と感覚の積み重ねでしか得られないものです。


2. 「光りすぎてもダメ」な難しさ

 

一見すると「ピカピカの鏡面」が理想のように思えますが、顧客によっては“光りすぎない方がいい”という場合も。

たとえば:

  • 検査機器などでは反射を嫌うため、半ツヤ仕上げがベスト

  • 食品機械では光沢よりも洗浄性・抗菌性を優先

  • 化粧品容器ではあえてムラ感を出す“職人風仕上げ”が評価される

🎯 職人のこだわり

「見た目だけでなく、使われ方に合わせた仕上げができてこそ本物」という考えが根付いています。


3. 「やってみないと分からない」加工もある

 

試作段階の新素材や、特殊な形状を持つ部品などは、過去の経験が通じないこともしばしば。

  • 研磨剤が効かない

  • バフがすぐに詰まる

  • 加工後に表面に斑点が出る など…

こうした場合、試行錯誤を繰り返しながら、条件を一つずつ調整していくしかありません。

職人たちは「正解がないからこそ、おもしろい」と語り、加工方法を“つくり上げていく”仕事に誇りを持っています。


✅ まとめ:技術と感覚、その両輪で成り立つ研磨の世界

 

研磨加工は「ただ削る」作業ではありません。
求められるのは、素材に合わせた微細な調整、職人の手の感覚、そして“最終品質を預かる”という責任感です。

技術が進化しても、最後の仕上がりを決めるのは現場の人間力。
その誇りと工夫が、今日も日本のものづくりを支えています。

 

次回もお楽しみに!

 

 

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