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谷研のよもやま話~第19回~

皆さんこんにちは!

 

大阪府和泉市を拠点に研磨加工などを主に行っている

株式会社谷研、更新担当の富山です。

 

 

 

💎ダイヤモンド研磨

~硬度の限界に挑む、究極の表面仕上げ~

ダイヤモンド研磨とは、ダイヤモンド粒子を使って超硬材料を磨く技術
セラミック、超硬合金、ガラス、半導体、さらには人工宝石など、
“普通の砥石では削れないほど硬い素材”を加工する際に欠かせない工法です。

この技術は、精密機械・医療機器・航空部品など、ナノレベルの精度が求められる分野で活用されています。


🧠 ダイヤモンド研磨の原理

 

ダイヤモンドは「地球上で最も硬い物質」。
その硬度を活かして、他の素材の表面を分子レベルで削ることができます。

研磨は主に2つのタイプに分かれます👇

  • メカニカルポリッシュ(機械的研磨)
     微細なダイヤモンド粒子を回転盤で押し付け、物理的に削る方法。

  • ケミカルメカニカルポリッシュ(CMP)
     薬液とダイヤ粒子を併用し、化学反応を利用して表面を均一に整える方法。

⚙️ 半導体やレンズ製造では、このCMPが主流。
“原子一層レベル”で平滑化する究極の技術です。


🧩 ダイヤモンド研磨が活躍する分野

 

  • 精密金型・超硬工具の仕上げ

  • セラミック・チタン部品の研磨

  • 医療用メス・人工関節の鏡面仕上げ

  • 半導体ウエハー・光学レンズの平面研磨

これらはどれも、ミクロン単位の精度と耐久性が求められる製品。
1µm(1000分の1mm)の誤差が品質を左右するため、職人の経験と最新機械が一体となって作業が行われます。


⚙️ 使用される工具と装置

 

  • ダイヤモンドペースト:微粒ダイヤを油剤に混ぜたもの。

  • ラップ盤(研磨盤):平面を磨く装置。

  • バフ・ポリッシャー:最終仕上げ用の高速研磨機。

  • CMP装置:化学的に表面を滑らかにする半導体製造装置。

職人は研磨音・摩擦の感触・光沢の出方で仕上がりを見極めます。
まさに“耳と指先で磨く”世界です。


🧰 現場のリアル

 

ダイヤモンド研磨は、わずかな圧力や温度変化でも結果が変わります。
そのため、温度・湿度管理の行き届いたクリーンルームで作業を行うケースも多く、
現場はまるで“精密科学の研究室”。

一方、職人が手作業で仕上げる高級金型などの現場では、
“人の感覚にしか出せない鏡面”を追求する熟練技術者もいます。

💬 デジタルと職人技が融合する、最先端の現場。
それがダイヤモンド研磨の世界です。


👷‍♂️ 求職者の方へ

 

ダイヤモンド研磨の仕事は、精密さと根気の勝負です。
ミクロ単位の誤差も許されない世界ですが、その分“確かな手に職”が身につきます。

経験を積めば、金属加工だけでなく、セラミック・半導体などハイテク分野にも活躍の場が広がります。
ものづくりが好きな方・几帳面な方・理系志向の方には特に向いています。

💎 「0.001mmの世界に挑む」
そんな精度と緊張感の中で、自分の成長を実感できる仕事です。


🌈 まとめ

 

  • ダイヤモンド研磨=最も硬い素材を“極限の精度”で仕上げる技術

  • 精密機械・半導体・医療分野で不可欠

  • 機械操作+職人感覚の融合が成功の鍵

  • 未経験からでも学べるが、集中力と責任感が必要

⚙️ “削る”ではなく“磨き上げる”――
その違いを知ると、研磨の奥深さが見えてくる。

 

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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大阪府和泉市を拠点に研磨加工などを主に行っております。

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